社長のブログ(12)調色から創色への想い
- 吉田 裕志

- 9月5日
- 読了時間: 2分

<ある日のこと>
先日、某大手塗料メーカーの特集を目にしました。そこでは「調色」が主に「技術的な再現」に焦点を当てているのに対し、「創色」という言葉が使われていました。それは世に新しい色を生み出すというもので、「コンセプトに基づく創造」という、よりクリエイティブな意味合いが強い言葉でした。クライアント様の意向を反映することはもちろんですが、流行やストーリー性、イメージなどを様々な形で「創造」していくこと。私の感覚でいうとそれは絵に例えれば、調色は「模写」、「創色」は「原作」といったところでしょうか。これは私にとって、また色を作り上げる調色士にとって目指すべき、思い描く理想そのものだと思いました。
<調色士の未来>
近年、弊社のご依頼も多種多様なものが増えて参りました。お客様のおかげと一同感謝しております。その中でも弊社にも「創色」という意味を持つご依頼があることに私自身、喜びを1番に感じています。それは「クリエイト」≒「アート」と思う私の思い描く理想の未来が見えるからです。これからの調色士としての人生の中でいくつの色を生み出せるのか。またどんなお客様との出会いがあるのか。弊社にとって、私自身にとって挑戦だと思っています。それにはまず毎日の中の「人と向き合う 色と向き合う」ということに誠実に取り組むことだと信じています。
と難しい事を言いましたが、シンプルにお客様が喜び、満足してお帰りになられた瞬間が1番テンションが上がるわけです!いやはや、結局、調色士冥利に尽きるとはこのことのような気がします。

[記事を書いた吉田裕志について]
吉田裕志(よしだ ひろし) B型 職人気質
有限会社レインボーペイント代表取締役
調色歴20年以上、国家資格である単一等級調色技能士、一級塗装技能士を持ち、
今でも調色に情熱を注ぐ
座右の銘 「背中の汚れは調色マンの恥だ」


