【フィギュア好き必見】フィギュアと塗料― はじめての人でもわかる、素材とリペアの基礎知識 ―
- 吉田 裕志
- 2025年12月29日
- 読了時間: 4分

この記事の目次
<フィギュアと塗料― はじめての人でもわかる、素材とリペアの基礎知識 ―>
<まとめ>
・まとめ
フィギュアと塗料 ― はじめての人でもわかる、素材とリペアの基礎知識 ―
クリスマスも終わり、今年もあと残りわずか。皆さんは大掃除の真っ最中でしょうか?私は最近フィギュア収集にハマっているのですが、大事なコレクションのお手入れも大切です。フィギュアは見て楽しむだけでなく、長く大切にするための「知識」も重要です。とくに塗装が剥げたり、傷がついたときに自己流で直してしまうと、かえって状態を悪くしてしまうこともあります。今年最後のコラムでは、フィギュア初心者の方でも理解しやすいように、素材・塗料・修復の基本をご紹介します。
フィギュアの素材について(かんたん解説)
フィギュアにはいくつかの素材が使われていますが、素材によってできること・できないことが違うのがポイントです。
・PVC(やわらかめの素材)
一般的な完成品フィギュアの多くに使われています。少し曲がるため破損しにくい反面、時間が経つとベタついたり、色が移ることがあります。
・ABS(かたい素材)
関節や小物に多く使われています。シャープな造形が可能ですが、衝撃でヒビが入ることもあります。
初心者の方は、「やわらかい部分か、かたい部分か」を意識するだけでも、リペア時の失敗を減らせます。
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フィギュアに使われている塗料について(初心者の方必見)
フィギュアの色は、ひとつの塗料だけで塗られているわけではありません。成形色なのか塗料なのかの判断にはコツもいりますが、まずは塗料についてみていきましょう。
・工場で使われる塗料(主にラッカー系)
発色が良く、しっかり乾くと簡単には剥がれません。ただし、あとから触ると溶けてしまうことがあります。
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ホビー用の水性塗料(アクリル系)
においが少なく、初心者でも扱いやすい塗料です。部分的な修復に向いていますが、そのままだと傷つきやすいです。
※ポイントは「元の塗料より弱い塗料で直す」これを守ると失敗しにくくなります。
フィギュア修復(リペア)の注意点と具体的な方法
ここからは、実際に修復する際のポイントを、項目ごとに紹介します。
① 塗料選びの基本
初心者の方には、水性アクリル塗料がおすすめです。
<理由>
・失敗しても落としやすい
・素材を溶かしにくい
・筆塗りでも対応しやすい
と多くのメリットがあります。強い塗料(ラッカーなど)は、慣れてから使うのが安全です。
② 色合わせの考え方(とても大事)
色合わせで失敗しやすいポイントは、**「最初から同じ色を作ろうとすること」**です。
<ポイント>
・元の色より少し薄めから始める
・少量ずつ塗って、乾かして確認する
・一度で完成させようとしない
※フィギュアの色は、影やツヤの影響で見え方が変わります。「完全に同じ色」よりも、違和感がないことを目標にしましょう。
③ 塗る前に気をつけること
塗る前に、以下を行うだけで仕上がりが変わります。
・汚れや皮脂を軽く拭き取る
・破損部分がある場合は、先に接着する
・目立たない場所で試し塗りをする
※とくに試し塗りは、初心者ほど重要です。
④ 塗装後の保護(トップコート)
修復後は、そのままにせず保護するのがおすすめです。**トップコート(つや消し・半つや)**を薄く吹く
・塗膜を守り、色落ちを防ぐ
・修復跡を目立ちにくくする効果もある
※一気に厚塗りせず、「軽く何回か」がコツです。
またとくに肌などの造形にはマットなコートがオススメです。フィギュア自体のクオリティーもアップする効果もあります。
まとめ
フィギュアの修復は、特別な技術がなくても「知識」と「慎重さ」があれば十分に対応できます。
素材を知り、やさしい塗料を使い、少しずつ色を合わせて、最後に保護する。
それだけでも、大切なフィギュアを長く楽しむことができます。
私のフィギュア棚もいつかご紹介出来たらと思います。でわでわ。

[記事を書いた吉田裕志について]
吉田裕志(よしだ ひろし) B型 職人気質
有限会社レインボーペイント代表取締役
調色歴20年以上、国家資格である単一等級調色技能士、一級塗装技能士を持ち、
今でも調色に情熱を注ぐ
座右の銘 「背中の汚れは調色マンの恥だ」