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[はじめての調色]「夜遊びはダメ!暗くなったら・・」(光源・三原色)について



ハロウィンカボチャと三原色の塗料
※画像はイメージ

すっかり秋めいてきましたね。

その影響で日もだんだんと短くなってきました。

ハロウィンウォークには素敵なシチュエーションなのですが

じつは調色においてそれは死活問題なのです。


はじめての調色をされる方は必ずおさえておきたいポイントです。




 この記事の目次

<調色における光源・三原色について>

<光源について>

<三原色>

<まとめ>



<調色における光源・三原色について>



<光源について>


光源の定義

光源とは・・・光を出しているもの、または光を発しているように見えるもの


光源の種類

光源は、大きく分けて自然光と人口光に分けられます。

・自然光:太陽光、月光、星の光など        ※主に調色では太陽光をさします。

・人口光:電球、蛍光灯、LED、ろうそくなど    ※人が作り出した光源をさします。



光源を選ぶ理由

プロの調色士は調色をする際には基本的に自然光もしくは自然光相当の環境(D65光源・C光源)で作業を行います。

それは光源の種類により塗料の色の見え方に違いが出てしまうからです。

簡単にいうと人の目の構造上、色の感じ方が変わってしまうことが原因なのですが、理想となる色を作るにあたっては大問題です。

そのため調色をする際には、昼間の時間で行う、もしくは使用環境や設置環境を考慮することがポイントとなります。



使用環境や設置環境を考慮するポイント

使用環境の中でも自然光は一般的な仕様となるケースが多いです。

しかしながら、トンネル内など特殊な設置条件人口の色も人口光で合わせるケースもあります。

室内のインテリアなどの色も蛍光灯LEDの光源にて合わせることは理想の色を作るためのポイントとなります。



そして、もうひとつおさておきたいポイントが三原色の原理です。





<三原色>


光の三原色、色の三原色

・光の三原色:赤、緑、青の3色の光をさします。テレビやコンピューターの画面などに応用される原理


・色の三原色:シアン、マゼンダ、イエローぼ3色をさします。印刷インキや塗料などに応用される原理



2つの大きな違い

・光の三原色は2色混ぜると他の色が作れ、3色混ぜると白になります。

(例 赤と緑を混ぜると黄色になる)※これを加法混色といいます。


・色の三原色は2色混ぜると他の色が作れ、3色混ぜると黒に近くなっていきます。

(例 赤と緑を混ぜると茶色くなる)※これを減法混色といいます。



<まとめ>


三原色のまとめ

光は混ぜると明るくなりますが、一方で塗料は混ぜるほど暗くなる(黒に近づく)


はじめての調色のポイントまとめ

調色においてこの理論は理想の色を作るにあたって重要なポイントとなります。

つまり鮮やかな色を作りたい場合は、いかに少ない原色にて構成するかがポイントだということです。

応用すればあえて濁った色も作ることができるということにもなるわけです。

そして原色にはそれぞれの性質もあるため、どの原色をチョイスするかも重要なポイントです。

(原色の性質については後程)



これからハロウィンに向けてペイントを楽しむ方々も多いかと思われますが以上のポイントを参考に理想のお色作ってみてはいかがでしょうか?



 

社長の似顔絵

[記事を書いた吉田裕志について]


吉田裕志(よしだ ひろし) B型 職人気質

有限会社レインボーペイント代表取締役

調色歴20年、国家資格である単一等級調色技能士を持ち、今でも調色に情熱を注ぐ

座右の銘 「背中の汚れは調色マンの恥だ」



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