【色の沼へようこそ】メタリックとパール、結局のとこ何が違うの? 調色屋がこっそり教える見分け方
- 7 時間前
- 読了時間: 5分

この記事の目次
<色の沼へようこそ メタリックとパール、結局のとこ何が違うの? 塗装屋がこっそり教える見分け方>
<まとめ>
・まとめ
【色の沼へようこそ】メタリックとパール、結局のとこ何が違うの? 塗装屋がこっそり教える見分け方
「この色、キラキラしてて綺麗だなぁ」 そう思ったあなた。日常にあふれるそのキラキラ、実はざっくり例えると「鏡」か「宝石」かの違いがあるってご存知でしたか?
今回は、似ているようで全く違う「メタリック」と「パール」の正体を、プロの視点で(ちょっとおもしろおかしくキャラクターに例え)解説します!
メタリックは「アルミのつぶて」

メタリック塗装の正体は、ズバリ「細かく砕いたアルミニウム」です。
・光り方: 直球勝負。光が当たるとアルミ片が鏡のように反射して「ギラッ!」と輝きます。
・キャラ: 体育会系。物体の凹凸を強調するのが得意なので、プレスラインがバキバキに出る。クールなイメージに合わせて塗ると、めちゃくちゃ強そうに見えます。
・弱点: アルミの粒を綺麗に並べるのが意外と大変。(自己中心的なマイペース)「あ、ここだけ粒が寝ちゃった…」「そこ!先走って隊列を乱すな!」なんてことになると、台無しです。

パールは「深読みさせるお姫様」
一方、パールの正体はアルミではなく「マイカ(雲母)」という鉱物です。
・光り方: 変化球。光が透過して、中で複雑に跳ね返る「干渉」という現象を起こします。シャボン玉が虹色に見えるアレです。
・キャラ: お姫様。見る角度によって「白に見えるけど、ちょっとピンクっぽい?」貴族の令嬢みたいな、深みのある輝きを放ちます。高級なイメージに合わせて塗ると、一気に「エレガント感」が出ます。
・弱点: 後述する「隠蔽力(とまり)」のなさに、塗装職人はいつも泣かされています。ベース色(お付きの者)のサポートが必須です。
知ってしたり顔!専門用語も知っておこう!「とまり」と「合成マイカ」
さて、ここからは少しマニアックな(でも知ってるとドヤ顔できる)お話です。業界の専門用語ってカッコイイですからね。初級者から中級者への第一歩。ぜひ、おぼえてみてください。
「とまり」が悪いって、どういうこと?
塗装業界では、下の色が透けずにしっかり隠れることを「とまりが良い(隠蔽力が高い)」と言います。
実は、パールはメタリックに比べて圧倒的に「とまりが悪い」んです。
・メタリック: アルミが光を遮断するので、ビシッと色が止まります。
・パール: 光を透かしてナンボなので、下地が透けやすい。
そのためパール塗装は、「ベース色→パール層→クリア」と、最低でも4回は塗る必要がある「3コート」が主流。手間がかかる分、お値段もちょっと…ね?(笑)
ちなみにメタリック塗装でも2コート「メタリック層→クリア」が耐久面でオススメです。
進化するキラキラ「合成マイカ」
最近は、天然の石を砕いた「天然マイカ」だけでなく、工場でハイクオリティに作られた「合成マイカ」がよく使われます。
天然モノはどうしても不純物が混じったり、形がバラついたりしますが、合成マイカは「純白!」「形も均一!」というエリート揃い。これにより、昔よりもさらに濁りのない、透き通ったキラキラが実現できるようになったんです。コスト面(それでもまだまだ高級ですが)でもだいぶ変わりました。文明の利器万歳。
結局、どっちを選べばいいの?あなたのお好みは?
迷ったら、こう考えてみてください。
・「メカっぽさ、シャープな力強さが欲しい!」なら… メタリック
・「優雅で、ずっと眺めていたくなる色気が欲しい!」なら… パール
※少々、個人的な見解も含まれております。
特徴 | メタリック | パール |
中身 | アルミ(鏡) | マイカ(宝石) |
輝き | ギラギラ(強め) | シマシマ・キラキラ(上品) |
塗りやすさ | 比較的素直 | ちょっとワガママ(手間がかかる) |
実際の商品(特に車など)ではメタリック、パールの両方を使った「最強タッグ」のような色もあります。(良いとこどり)
どちらと選べない欲張りな(いやいや、贅沢な)人がいたんでしょうね。笑
まとめ
いかがでしたか?次に街で車やショーウィンドウでキラキラを見かけたら、「あ、これはアルミだな!」「これは合成マイカかな?」なんて観察してみてください。きっと、色への見え方が少し変わるはずですよ!「違いの分かる人」かっちょいい~!なんて周囲から一目置かれるかも?
「自分好みに最高にキラキラさせたい!」というご相談、いつでもお待ちしております。

[記事を書いた吉田裕志について]
吉田裕志(よしだ ひろし) B型 職人気質
有限会社レインボーペイント代表取締役
調色歴20年以上、国家資格である単一等級調色技能士、一級塗装技能士を持ち、
今でも調色に情熱を注ぐ
座右の銘 「背中の汚れは調色マンの恥だ」


