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[はじめての調色](シンナーの種類)について


虹色シンナー缶と筆
シンナーの種類も様々

量販店やネットでも水性系や油性系(溶剤系)の塗料が誰でも購入しやすくなり身近になった塗料ですが、

油性系(溶剤系)の塗料を使う際に欠かせないのがシンナーの存在です。 塗料を好みの粘度(かたい・ゆるい)へ薄めたり(※希釈)、塗装のクオリティーを向上させるものから、使った刷毛やローラー・スプレーガンなどの道具の洗浄のため使うなど目的は様々です。

しかし、シンナーには多数の種類があるのはご存知でしょうか?

今回はシンナーについてのご紹介をしていこうと思います。

シンナーの種類と使い分けをマスターすれば、塗装における失敗防止や塗料の使用時のコストパフォーマンスの向上にもつながります!



 この記事の目次

<シンナーの種類について>

<シンナーを選ぶ時のポイント>

<まとめ>



<シンナーの種類について>


シンナーの種類

シンナーは主に以下の種類に分けることができます。


ラッカーシンナー:

・ラッカー系の塗料を希釈するために使います。

・溶解力が非常に強く(強溶剤)乾燥が早いのが特徴です。

・比較的に安価で、洗浄や脱脂用から塗装用まで様々。

塗料用シンナー:

・油性塗料を希釈するために使います。

・ラッカーシンナーに比べて溶解力が弱く(弱溶剤)、乾燥も遅いのが特徴です。

・乾燥が遅いため刷毛やローラーなどの塗装に用いる塗料に向いています。 ウレタンシンナー:

・ウレタン塗料を希釈するために使います。

・溶解力が中程度で、乾燥は早いものから遅いものまでバリエーションも豊富なのが特徴です。

・比較的、玄人向けの商品が多いです。

エポキシシンナー:

・エポキシ塗料の希釈をするために使います。

・溶解力が強く、乾燥が遅いのが特徴です。

・高機能のプライマーサーフェーサーやさび止めなどの下塗り塗料でも使います。

アクリルシンナー:

・アクリル塗料を希釈するために使います。

・溶解力が弱く、乾燥が遅いのが特徴です。

・専用シンナーとして流通していることが多いです。


<シンナーを選ぶ時のポイント>

塗料の種類

必ず使う塗料の種類にあったシンナーを選びましょう。

まずは塗料の購入時に記載されているタイプのもの、または専用のシンナーを選ぶのが無難です。

塗装物の材質

塗装をしたい物の材質やリコートの際の旧塗膜の種類によっては剥離やチジレなどの塗装のトラブルにつながることがあるため、事前に調べておくことも重要です。補修などの場合は弱溶剤のタイプの塗料を選ぶこともおススメです。

希釈率

塗料にはメーカー推奨の希釈率があります。(例 ○%~○○%)

しかし慣れるまでは推奨に従って使っていきましょう。

※ただし、好みや使用する場面に応じて希釈率をコントロールするテクニックもあるため、一概には言えないのが塗装の難しくも面白いところなのですが、、、それはまたいずれご説明します。

作業環境

シンナーは揮発性・引火性が高く、人体への影響もあるため、換気や保護具には気を付けましょう。 必ず換気の良い場所で作業を行いましょう。

安全対策

保護メガネやマスク(防毒タイプ)、溶剤適用の手袋などを着用するなど安全対策はしっかりと行いましょう。



< まとめ>

シンナーは塗装作業には欠かせないアイテムです。使いこなせれば塗装の出来栄えが格段と上がり、楽しみ方も増えますが、取り扱いには十分に気をつけていきましょう。



 

社長の似顔絵

[記事を書いた吉田裕志について]


吉田裕志(よしだ ひろし) B型 職人気質

有限会社レインボーペイント代表取締役

調色歴20年、国家資格である単一等級調色技能士を持ち、今でも調色に情熱を注ぐ

座右の銘 「背中の汚れは調色マンの恥だ」




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