[はじめての調色]「2025年の流行色の話 調色編」(流行色について)
- 吉田 裕志

- 8月20日
- 読了時間: 4分

皆さんは流行について、敏感な方ですか?今回は前回に続き、2025・流行色 調色編となります。(前回のコラムをご覧になってない方はこちら)
良かったら参考にしてみてください!これであなたも流行にのった調色ができるかも!!
この記事の目次
<流行色について>
<どう作ればいいの?>
<まとめ>
<流行色について>
2025年の流行色とはどんな色?
流行色とは、その時代や季節において、多くの人々に注目され、ファッション、インテリア、デザイン、広告など様々な分野で広く使われるようになる特徴の色のことですが、今回はその1つであるホライゾングリーンに注目していきたいと思います。
2025年流行色・ホライゾングリーンの特徴
<色名>ホライゾングリーン Horizon Green
マンセル値 : 9.9BG4.4/7.0 系統色名:モデレート・ブルーイッシュ・グリーン
(参考値:Hexadecimal・16進数=#007a88 ・CMYK値=C100/M20/Y40/K20)
ホライゾングリーンは色相(色合い)を示す記号がBG(ブルーグリーン)となっています。言い換えると「限りなくブルーに近いグリーン」ということです。明度・彩度(色の明るさ・色の鮮やかさ)の値は、中濃色を意味しています。
<どう作ればいいの?>
実例を紹介
ここからはいくつか調色の参考例を挙げてみたいと思います。
例1) ホワイト 46.29%
グリーン 40.81%
ブルー 10.41%
ブラック 2.49%
※小数点以下は完成度に応じて考慮してください
こちらの例は色の再現性が高く、失敗も少ない仕様です。ポイントは中濃色ということでホワイトが4割以上を占めている点と、色相のヒントからグリーンとブルーを採用している点です。またグリーンは青味のものをブルーは赤味のものを採用すると良いでしょう。前文にて「限りなくブルーに近いグリーン」とあるのにグリーンの方がなぜ多く入っているの??と疑問に思われる方もいるかと思われますが、色には色相により「効きやすさ」というものがあります。その点を考慮するとこのような配合となるわけです。「効きやすさ」という点ではブラックはどの色相に対しても絶対的な効果をもたらしますので細心の注意が必要です。
例2) ホワイト 46.54%
イエロー 27.03%
ブルー 26.21%
ブラック 0.22%
※小数点以下は完成度に応じて考慮してください
変わってこちらはグリーンを採用せずにイエローとブルーで調整する例です。ポイントはまず、例1と同様で中濃色ということでホワイトが4割以上を占めている点。そしてここからが重要ポイント!ブルーの効きの良さを考慮しながらイエローを加えていくのですが、イエローを採用するデメリット、それはくすみが生じてしまうという点です。皆さんも鮮やかなグリーンを作りたいのに「ブルーとイエローを混ぜたら黒っぽくなっちゃった。。。」なんてことありませんか?色は混ぜる色数に応じてくすみが生まれてしまいます。(減法混色の法則)中でも暖色と寒色の組み合わせが1番くすみを生んでしまうのです。対処法としては可能な限りイエローを青味のものを選択すること。また加えるブラックの量を抑えることです。
<まとめ>
今回のまとめ
いかがでしたか?今回は2025年流行色・調色編についてお話致しました。ちょっとしたコツを知っておけば、手持ちの材料で理想の色を作ることに役立つものです。調色は奥が深いですが楽しいものですよ!まだまだ暑い日が続きますが、かき氷でも食べて乗り切りましょう!!ちなみにかき氷のイチゴ味とレモン味とブルーハワイを混ぜるとどんな色になると思いますか?正解は茶色です!まるでコーラ味になったような見た目に!※でも味はコーラ味にはなりません わら

[記事を書いた吉田裕志について]
吉田裕志(よしだ ひろし) B型 職人気質
有限会社レインボーペイント代表取締役
調色歴20年以上、国家資格である単一等級調色技能士、一級塗装技能士を持ち、
今でも調色に情熱を注ぐ
座右の銘 「背中の汚れは調色マンの恥だ」

