とあるお客様から
「調色を始めてみたいのだが、何から揃えたらいいか教えてほしい。」
「特に材料の選び方がわからない。」
「白は200色もあるんでしょう?」
そんなご相談がありました。
結論から言うと 調色に使う白は200色もないですよ!?
この記事の目次
<白・原色について>
<まとめ>
<白・原色について>
はじめの調色の前におさえておきたいこと(原色・混色)
調色を始める前に押さえておきたいことは、まず塗料には原色と混色があるということです。
原色とは・・・他の色を混ぜて作ることのできない基本の色
混色とは・・・2色以上の色が混ざりあうことで、作られた色
はじめての調色の前にはこのポイントは覚えておきましょう!
調色においては、使用色数は最小限に抑えることが重要となります。
原色について(原色の種類)
主に調色で使用する色は原色になります。
原色の数は塗料の販売・製造メーカーやラッカーやウレタンなどの塗料の種類によっても異なりますが、大まかに白、黒、青、赤、黄、緑、紫、橙などがあり、各色に多くて10種類もの原色が存在します。
白は200色の真実
ここで「白が200色ある」の真実ですが、私たちが日常で手に取ったり目にする白(ホワイト)と呼ばれるものは指定色や企業色と呼ばれ、企業や業界が作成した混色となります。
指定色や企業色はその名の通り、任意で作られた色のため、人の数・企業の数ほど存在するわけです。
※弊社のご依頼者の中には1社で200色以上もの指定色をお持ちの企業様もいるほどです。
結局のところ白って200色あるの?
つまり
白は200色あるかの結論は調色で使う白の原色は数種類だが、白を基調とした混色は200色(いやそれ以上)あるということになるのです。
もちろん、白(ホワイト)だけに限らずその他の色を基調した色にも同様のことが言えるわけです。
<まとめ>
色には無限の可能性があることがお分かり頂けたでしょうか?
皆様も自分だけの色を探してみてはいかがですか?
詳しい調色の方法についてはまた後程
[記事を書いた吉田裕志について]
吉田裕志(よしだ ひろし) B型 職人気質
有限会社レインボーペイント代表取締役
調色歴20年、国家資格である単一等級調色技能士を持ち、今でも調色に情熱を注ぐ
座右の銘 「背中の汚れは調色マンの恥だ」