
皆さまは先日アメリカの規制当局にて発表された合成着色料「赤色3号」のことはご存知でしょうか?正直、私も専門外。しかしながら「赤色3号」と色の名前が付くのであれば、居ても立っても居られない。そこで今回は着色料「赤色3号」について調べてみました。良かったら見ていってください。
この記事の目次
<着色料「赤色3号」について>
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<気になる「赤色3号」ってどんな色?>
<まとめ>
<着色料「赤色3号」について>
着色料「赤色3号」とは
別名「エリスロシン」といい、人工的に作られた合成着色料です。食品や化粧品などにも使われています。色が鮮やかで、安価に大量生産できるため広く利用されています。
着色料「赤色3号」による影響とは
鮮やかな色合いを持ち、安価で大量生産ができる「赤色3号」ですが、以前から一部の国では安全性に懸念があり、食品への使用が禁止されている地域もあるようです。今回の報道(2025.1.15.アメリカ)ではFDA=アメリカ食品医薬品局にて「赤色3号」と呼ばれる合成着色料を食品や薬剤に使用することを禁止すると発表。食品については2027年1月、薬剤については2028年1月までに使用をやめるよう指示しているとのこと。理由は「赤色3号」は動物にガンを引き起こすという研究結果が出ているとの事。※ただし人間では確認ができていないとのことです。
着色料「赤色3号」を使う理由
前文でもお伝えしたとおり、その鮮やかな赤はケーキやクッキー、キャンディーやグミなどお菓子を作る際や、紅しょうが、福神漬け、かまぼこ等、よく食卓に並ぶものまで現代の私たちの「食」には欠かせないものになっています。また化粧品などに使うことでの視覚的効果や、食欲を増進させたり、活力を与えたりする心理的効果も期待できるといわれています。
<気になる「赤色3号」ってどんな色?>
マンセル値
マンセル値を調べてみると「7.5R3.5/5」~「7.5R4/14」などの範囲での近似色を指すようです。
それってどんな色?
イメージは以下のとおりです。

「7.5R3.5/5」
別名「鳶色」ともいいます。

「7.5R4/14」
通称「サンタレッド」「消防車の赤」
塗料で調色するなら
以下のレシピを参考にしていただけたらと思います。(以下の数値は概算値となります)
「7.5R3.5/5」相当なら
インディアンレッド(くすみの赤系) 88%
ブラック 1%
ホワイト 6.5%
バイオレットorブルー(寒色系) 4.5% 程度 ※概算値
「7.5R4/14」相当なら
ライプオレンジ(赤味の強い橙) 86%
レッド 9%
ホワイト 5%
ブラック 0.4% 程度 ※概算値
<まとめ>
今回のまとめ
今回は着色料「赤色3号」についてお伝えしました。人にとって「食」=「色」。さらに心にも効果をもたらすとは。。色ってやっぱり面白いですね!心理的効果でいうと青色には赤とは逆の効果があり、食欲を抑える効果が期待できるとか!これは薄着の季節が到来する前に実践してみたいものですね!ではでは。

[記事を書いた吉田裕志について]
吉田裕志(よしだ ひろし) B型 職人気質
有限会社レインボーペイント代表取締役
調色歴20年、国家資格である単一等級調色技能士、一級塗装技能士を持ち、
今でも調色に情熱を注ぐ
座右の銘 「背中の汚れは調色マンの恥だ」